【第2回:クジラの楽園 コスタリカ】
2026年7月28日
ゴジツアーズの加瀬和城です。
前回の配信では、コスタリカが「世界でベスト10のクジラ観察国」に選ばれたニュースをお届けしました。今回は、なぜこれほどまでにこの海が評価されているのか、その理由を私たちなりに深掘りしてみたいと思います。
実は、コスタリカのバジェナ湾には、地球の北と南、両方からザトウクジラがやってきます。これが世界的に見ても極めて稀な「奇跡の交差点」なのです。
1. 北半球からの来訪者(12月末〜4月末)
主に北米やカナダの北極圏に近い海域で夏を過ごした個体群です。北半球が冬を迎え餌場が冷え込む時期、彼らは繁殖と子育てのために、遥か南の温かいコスタリカの海を目指して南下してきます。
2. 南半球からの来訪者(7月〜9月)
南極海周辺を餌場とする個体群です。南半球が厳冬期を迎える時期に、今度は彼らが北上してきます。
なぜ、コスタリカが「聖域」なのか?
通常、クジラの群れがこれほど一つの海域で入れ替わり立ち替わり、子育ての拠点として利用する場所は非常に珍しいといえます。北からも南からも、ザトウクジラが「ここなら安心して出産できる」と選ぶ場所。まさに、バジェナ湾は南北両方のクジラにとっての「交差点(ハブ)」となっているのです。
専門家の視点から見ても、これほどドラマチックな生態系を持つ海域は世界中を探してもそう多くありません。皆様もぜひ、この「奇跡の交差点」で、命の力強さを体感してみてください。