コスタリカ西部のコーヒー農園訪問

2024623

先日、コスタリカ西部にあるコーヒー農園を見学してきましたので、その様子を少しご案内します。

コスタリカは世界的にも高品質なコーヒーの栽培国として有名で、コスタリカ国内では合計8か所のコーヒー生産地域があります。

地域によって、コーヒーの収穫時期は異なりますが、今回、訪問した西部のコーヒー生産地域は

7月~3月までと非常に長い期間、コーヒーの収穫がされるそうです。

↑コスタリカ国内のあるコーヒー生産地域。もう一か所はなぜか離れた別の場所に展示されていました(笑)

今回、訪れた場所は首都サンホセから車で2時間30分ほど、山間ののどかな農村にあり、

地域の人々に雇用を生み出しています。

↑コーヒー農園の目の前にある教会。1920年頃に建設されたとされる。

シンプルな造りの教会ながら、中には美しいステンドグラスが。

農園の方によると、イタリアの職人によって作られ、持ってこられたものとのこと。

美しい教会を見学した後は、実際にコーヒー農園の中を見学。

職員の方から、コーヒーの栽培から収穫、加工、出荷までの一連のプロセスについて説明を受けます。

↑コーヒー農園の風景

↑まだ、熟しておらず、緑色のコーヒーの実。農園内でも場所により、コーヒーの実の

成熟速度が異なるため、場所によっては、来月から収穫を開始するとのこと。

↑収穫期に使われるコーヒーの洗浄機械。ここで果肉や不純物を除去したり、

虫等に食われて穴の開いたコーヒーの実と良い状態の実が選別されます。

↑コスタリカのコーヒー農園は環境に配慮した形での生産をしている場所も多く、

この農園もカーボンニュートラル認証を受けていました。

↑洗浄、選別等の行程を経た豆は生豆(焙煎されていない状態)で保存され、

世界各地の顧客への出荷のため、一時的に倉庫に貯蔵されます。

↑基本的にコーヒーの豆は上の写真のように2つに分かれていますが、

稀に、2つの豆が合わさった状態で成長するものもあり、それらの豆は「ピーベリー」

と呼ばれていて、普通の豆よりも糖度が高いのだとか。研究の結果、その事実を発見したのは、

何と日本人とのことです。

↑コーヒーの品質を定めるためのカッピングをする部屋。この農園の職員がこの部署で働ける

ようになるには、専門的な訓練を5年間も受ける必要があるのだそう。

↑こちらはコーヒーの乾燥や焙煎をするための設備。50度以上の温度で乾燥させるため、

収穫期にここで働くのは相当肉体的にしんどうそうです(笑)

↑コーヒー豆を発酵させたり、香草のエッセンスを豆に漬け込み、匂いを浸透させたりもするそうです。

各顧客のニーズに合わせ、色々な香りや味のコーヒーを作り分けています。

↑コーヒーの生豆を保存するサイロ。世界的なコーヒー市場の値段に合わせ、出荷時期を調整するため、

コーヒー豆がこのサイロの中で保存されています。このような大型のサイロが全部で12個あるのだそう。

↑農園内を見学した後は、コーヒーの試飲。実際にコーヒーの本格的な淹れ方を教わって、自分で淹れてみました。

ちなみに、今回使ったのは「Vandola(バンドラ)」と呼ばれるコスタリカで開発されたコーヒーを淹れる道具。

一見するとアラジンの魔法のランプのようにも見えなくもない。。。

↑コーヒーの試飲をしたのは、農園内にあるカフェ、外にも席があり、天気が良ければ、自然を眺めながら、

美味しいコーヒーを楽しめます。

↑自然を楽しみながら、コーヒーを楽しめる席も用意されています。

↑この農園のコーヒーは今年の4月に亡くなられた前ローマ教皇であるフランシスコ教皇にも寄贈されたことがあるそうです。

いかがでしたでしょうか?

コーヒーはコスタリカという国や文化の発展にも大きく寄与してきたものですので、

コスタリカという国をよりよく知るという意味でも、お越しの際は、コーヒー農園を訪問してみると良いかと思います。

それでは、Hasta Luego!

ゴジツアーズ現地スタッフ 山添裕太

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