■コスタリカ基本情報:

国名:コスタリカ共和国。(英:The Republic of Costa Rica 西:La República de Costa Rica)「コスタ・リカ」とはスペイン語で「豊かな海岸」を意味します。

人口:約515万人(2021年 世界銀行)

位置:中米地峡に位置しており、北はニカラグア、南はパナマと国境を接しています。西は太平洋、東はカリブ海に面しています。

面積:51,100平方キロメートル(九州と四国を合わせた面積又は北海道の約7割の面積)

首都:サンホセ、首都のあるサンホセを含め、計7つの県に分かれています。

言語:公用語はスペイン語ですが、観光地のホテルやレストラン、旅行会社、ツアーガイドは英語もかなり通じます。

国旗:青、白、赤、白、青の横ストライプ。1848年、当時の大統領夫人のアイデアでフランス国旗を元に作られました。

宗教:国の宗教はローマン・カトリックで、約7割が信仰していますが、信仰の自由も認められています。

人種:大半はスペイン系白人及び先住民との混血で、その他、先住民系、中南米系(ニカラグア、コロンビア、ベネズエラ等からの移民)、黒人、ユダヤ系、中国系等。

主要産業:農業(バナナ、パイナップル、コーヒー等)、製造業(医療器具、チップ等)、観光業。

気候:地域によって変わるものの、乾季は12月~4月、雨季は5月~11月頃までになります。雨季も一日中雨が降り続けることは滅多になく、午前中は曇りか晴れで、午後になると雨が降り出すことが多いです。首都のサンホセは標高1000mを超える盆地に位置しており、常春の街とも呼ばれ、朝晩は涼しく、日中、日が照ると暖かく、過ごしやすい気候です。

日本との時差:マイナス15時間。

現地通貨:コスタリカ・コロン(Colon)ですが、観光地や大きな街のホテル、レストラン、スーパーでは米ドルでも支払い可能なところが多いです。ただし、100ドルや50ドル札等の大きな紙幣は受け付けてもらえないことがありますのでご注意ください。

クレジットカード:主に、VISA、MASTER、AMEXが使用可能。ただし、地方の小さな個人商店やレストラン等では使えないことがある他、山岳地帯等では電波が悪く、クレジットカードを読み込む端末が使えないこともたまにあります。

電圧:110V、60ヘルツ。コンセントの形状はAタイプが多い。(日本と同じ)、電圧が安定せず、急な停電等もあるため、精密機器を使用する際は変圧器等を使用したほうが良いと思います。

チップ:コスタリカではチップは義務ではないものの、アメリカからの観光客も多いため、観光地ではチップ文化が普通になってきています。レストラン等では料金の約10%がサービス料として既に請求書に含まれています。チップの金額は特に決まっているわけではありませんが、参考として、ホテルのベッドメーキングやボーイには1ドル程度、ホテルや空港のポーターには荷物1個につき2ドル程度、ツアーガイドには半日ほどのツアーの場合には10ドル程度、終日ツアーの場合は20ドル程度が相場と考えてください。

飲料水:コスタリカの上水道の質は中南米の中でかなり高く、国の大部分の地域では水道水が飲めるものの、慣れていない旅行者の方には市販のミネラルウォーターの購入をオススメしています。

病気:症例は多くないものの、カリブ海側の熱帯雨林地域等ではマラリアやデング熱等が発生することがあるため、ジャングルを歩く際は、長袖長ズボンの着用と虫よけスプレーを持参すると良いでしょう。また、国土の約3分の1は山岳地帯であり、カーブの多い山道を走行することもありますので、乗り物酔いしやすい方は酔い止めの薬の持参をオススメいたします。

治安:中南米の中では、比較的治安が良いとされていましたが、近年は麻薬組織の影響もあり、治安は悪化傾向にあります。治安の悪い地域には立ち入らない、夜間は徒歩で移動せずに、タクシーや配車サービスを利用する、人気の少ない通りには入らない等の注意が必要です。

食事:コスタリカの食事はメキシコ等と比べると辛い食べ物は少なく、比較的、日本人の口に合う料理が多いです。熱帯の国なので、美味しいトロピカルフルーツやジュースを年中楽しむことができますし、太平洋とカリブ海に挟まれた場所にあるため、肉料理だけでなく、美味しい魚料理もお楽しみ頂けます。ただし、日本人からすると油濃かったり、量が多すぎると感じることも多いので食べ過ぎにはご注意を!

■コスタリカの特徴:

★動植物の宝庫、エコツーリズム発祥の地:

コスタリカは北海道の約7割ほど、世界の陸地面積のわずか0.03%と非常に小さな国土ながら、世界の全動植物種の5%が生息している生き物の宝庫です。国土の約4分の1が国立公園や自然保護区に指定されており、国をあげて環境保護に力を入れています。エコツーリズム発祥の地とも呼ばれており、豊かな自然やそこに生息する動植物を見るために、世界中から観光客が訪れることにより、地元に雇用が生まれ、利益を自然保護に還元するという「持続可能な観光」に取り組んでいる地域がコスタリカには多数存在しています。

★多様な気候と自然環境:

コスタリカと聞くと、ムシムシとした熱帯のジャングルをイメージする方が多いと思います。もちろん、ジャングルもありますが、例えば、ケツアールの生息している高山地帯では、朝晩10℃を下回ることもあります。その他、北部は熱帯乾燥林という環境があり、乾季の間はほとんど雨が降らず、乾燥した気候になる場所もある等、このような多様な気候と自然環境がコスタリカの豊かな生態系を生み出しています。

★コスタリカ人の教育レベルの高さとホスピタリティー:

コスタリカは1948年に軍隊を廃止して以降、軍事費を教育や医療に充ててきました。そのかいもあり、教育レベルは中南米の中でも高く、それは観光業にも生かされています。観光地のホテルやレストラン、ガイド等は英語が堪能な人が多く、コスタリカ人は観光客に親切な人が多いので、旅行がしやすい国と言えるでしょう。