サンホセの国立博物館紹介
今回は数少ない(?)コスタリカの首都サンホセの見どころの一つ「国立博物館(Museo Nacional)」をご紹介します!
他の中南米の国々の国立博物館と比べるとサイズは小さいですが、コスタリカの先住民の時代からスペインによる統治(コンキスタ)、
その後、現代にいたるまでのコスタリカの歴史を順を追って学ぶことができます。
博物館の外観。もともとは軍隊の兵舎や武器庫として使用されていた施設を改装し、博物館として利用しています。
入口で入場券を購入し、中に入るとすぐにバタフライガーデンがあり、モルフォ蝶やフクロウ蝶、ドクチョウの仲間等、
熱帯の蝶が出迎えてくれます。蝶のサナギも展示されているので、運が良ければ、羽化したばかりの蝶も見れるかもしれません。
その後は、順路に沿って、先住民時代からコスタリカの歴史を辿っていきます。
↑Metate(メタテ)と呼ばれるメソアメリカ文明で使われていた石器。主にトウモロコシやカカオ、チリ等のすりつぶすために
使われていた他、儀式や葬式等用に作られた精巧なものもあります。上の写真はシンプルなタイプ。
ワニの形に作られた石器の一種。
儀式用に作られたと思われる精巧な作りのメタテ。
コスタリカはメキシコやペルーと比べると金のとれる量が少なく、先住民はヒスイを使った装飾品を使っていました。
サンホセ(San José)の名前の由来となった、聖ヨセフ。
コスタリカの守護聖人である黒いマリアの像。小林〇子さんの衣装を思い出すのは私だけでしょうか?豪華な装飾です。
博物館のテラスからの眺め、民主主義広場が広がります。
2020年に完成した国会議事堂。地下4階も含むと21階建ての建造物。実際に国会もここで開かれています。
コスタリカの南部で発見された真球形の石球。現在まで200個以上の大小様々な石球が発見されていて、
もともと発見された南部の遺跡はユネスコ世界遺産に選ばれています。
Trapiche(トラピッチェ)と呼ばれるサトウキビの汁を絞り出すために使われていた装置。
これだけ大きい物だと、人力では回せないので、写真のように牛の力を使っていました。
今回、ご紹介したのは、博物館の展示物のごく一部。じっくりと見て回るのであれば、2~3時間は見て置いたほうがいいかもしれません。
歴史好きな方やサンホセで時間のある方は行ってみてはいかがでしょうか?

