私も人間だ、褒められて嫌な気分になるわけがない。キャバクラや風俗にはとんと興味がないが、女性にちやほやされるのはどうにも弱い。嬉しくて舞い上がり、調子に乗って、結果として「優秀なATM」として機能し続けてきたのが私の人生だ。男とは何歳になっても悲しい生き物である。早くこの業から離脱したいものだ。
そんなATM体質のおっさんが、数年ぶりに再開する日記のネタとして選んだのは「世界一周」である。
世界一周といっても、現代風に飛行機でポンポンと巡るだけだが、再開一発目としてはなかなかのインパクトだろう。

今回のルートは、日本を皮切りに台湾、トルコ、ギリシャ、キプロス、エジプトを抜け、野生の王国アフリカ(ジンバブエ、ザンビア、ボツワナ)へ。そこからアメリカを経由して帰国する。そして旅の締めくくりには、ANAが誇る最高峰のビジネスシート「THE Room」を初体験する計画だ。
そう、鋭い方はお察しの通り、今回はビジネスクラスでの世界一周である。若干自慢っぽくてイライラするかもしれないが、ATMとして搾取され続けた男の、ささやかな人生の報われだと思ってご了承いただきたい。
(続く)