第1回:20年前のファンから届いた生存確認(前編)
2026/06/3
世の中には、実にあきれた「物好き」が一定数いるらしい。
今から遡ること約20年前。私は中米のコスタリカの地で「現地に住む底辺日本人の日常」を面白おかしく書き殴る、ニッチ極まりないブログを書いていた。当時のネットの片隅で、それは一部の人間たちの暇つぶしとして機能していたようだ。
驚くべきことに、当時そのコスタリカのブログを見てくれていた「ファン」と呼ぶのもおこがましい方々から、今でもたまに連絡をいただくことがある。
「また書かないんですか」と。
―― [ここに写真:20年前のコスタリカの写真、または当時のブログのスクショなど] ――
実は数年前、その声に文字通り調子に乗って再開を試みたことがあった。しかし、結果から言えば、あまり続かなかった。
ゼロから構成を考え、文章を練り、その中にすっと笑える小ネタを仕込み、レイアウトを調整して写真を載せ、ホームページにアップする――。この一連の作業は、控えめに言って地獄である。少なくとも、ズボラな私にとっては途方もない大仕事だった。
私は早々に白旗を上げ、再び沈黙した。
しかし、時代は変わった。状況はあの頃とは劇的に変わっているのだ。
(後編へ続く)


